IMG_9428新聞にて、まるでゴッホの絵を思わせる表紙の本に目が止まりました。
タイトルは「独居老人 スタイル」 
気になって早速アマゾンでお取り寄せして読んでみました。

本の内容自体は大変個性的な(変人に近い(笑) お年寄りの方たちの勝手気ままな一人暮らしの様子を紹介した本でしたが、心に残った事があります。

意外にも高齢者の自殺者が多いのは三世代同居の老人で、全体の60パーセント強を占めており、以下、子どもと2人暮らし、夫婦2人暮らし、 1人暮らしの順に続きます。

大勢の家族に囲まれて暮らすと幸せだというイメージありますよね。

「むしろ同居の中で信頼する身内から理解されず, 冷たく疎外されているわびしさ
こそが老人にとって耐えられない孤独だった。」
と、高齢者の自殺研究のまとめに書かれています。

そばにいるだけではダメなんですね。

家族に負担をかけている遠慮や、価値観、ライフスタイルの違いによるすれ違いなどが孤立感、疎外感を深めているのだとか。

自殺の原因は他にも病苦や配偶者を失うことに対する喪失感など様々ありますが、一人で悩んで追い込まれていかないためには、やはりコミュニケーションが大切なんですね。

それは家でも施設でも同じことが言えます。 そばにいるだけじゃダメなんだ。

皆さんもそばにいる人とちゃんと向き合っていますか?
 
私たちも、一緒に暮らす皆様が心から笑えるよう、向き合って行きたいと思います。